【腰】尾てい骨・仙骨の怪我・痛み

僕の接骨院には、
いろいろな患者さんが来院されますが、
尾てい骨や仙骨を痛めて来院されるケースも多くあります。

※仙骨というのは、
尾てい骨のすぐ上にある骨のことです。

 

重たいものを持ち上げたり、
くしゃみをした瞬間にグキッとなる
「ねんざ」のようにして痛める患者さん。

尻もちをついてしまい、
尾てい骨を地面にぶつけて
「打撲」のようにして来院される患者さん。

色々なパターンの患者さんが来院されます。

 

そうした中で、尾てい骨や仙骨というのは、
患者さんが気づかないうちに
ひねったり痛めるケースが多い部分でもあります。

ご自身が気づかないうちに痛めてしまって、
原因が分からず来院されるケースが多いです。

ここでは、尾てい骨や仙骨を痛めやすい
いくつかのパターンをまとめておきます。

 

他の怪我をかばって動いていると発生しやすい

仙骨や尾てい骨は、
体の中心に存在する骨です。

すぐ近くに「仙腸関節」と呼ばれる関節があり、
頑丈な靭帯・筋肉などで覆われています。

 

この部分は、どんな動きをするにしても
スタートとなって動き出す場所です。

歩いたり走ったりするときも、
膝を曲げ伸ばしするときも、
最初に骨盤周辺が動いてから
他の関節や筋肉が動く仕組みになっています。

このとき、膝や足首などを怪我していると、
仙骨・尾てい骨のところにも
大きな負担が加わってしまいます。

 

足首のねんざや下半身の打撲などを
しっかりと治しておかないと、
尾てい骨周辺に負担が入るケースが多くあります。

何もしていないのに負担が加わり続け、
ほんの少しの動きでひねってしまうようになり、
ぎっくり腰のような強い症状になってしまいがちです。

ほんの少し動かしただけでも、
強い痛みが発生するケースも多くあります。

よくあるパターンのひとつです。

 

お尻の筋肉の怪我

お尻の筋肉に対してダメージが入っている場合、
尾てい骨や仙骨を痛めるケースがあります。

お尻の筋肉の多くが、
仙骨周辺からスタートしています。

お尻の筋肉をぶつけてしまったり、
座りすぎてお尻の筋肉が固まっていると
仙骨や尾てい骨のところをひねりやすくなります。

筋肉が固まれば固まるほど、
ほんの少しの動きをしただけで
グキッと引き伸ばされやすくなってしまいます。

 

このタイプの患者さんは、
お尻の筋肉に軽く施術を行うだけで
かなりの痛みを感じるケースが多いです。

自覚症状はほとんど出ないのに、
軽く触っただけで激痛を感じるケースが多いです。

痛みは仙骨や尾てい骨のところに出ますが、
実際の原因はお尻の筋肉や股関節にある、
というパターンになります。

どれだけ仙骨・尾てい骨に施術をしても、
お尻のケアが行えていなければ
状態に変化が見られないケースが多いです。

 

出産による骨盤の変化

出産時には、赤ちゃんが産道を通っていきますが、
産道が広がるときに骨盤も広がります。

骨盤が前後左右に広がるときに、
仙骨や尾てい骨も中から広げられる状態になり、
ねんざしたような伸ばされたような状態になります。

 

この場合は、トコちゃんベルトなどの
骨盤ベルトをしっかりと使用して、
骨盤を元の位置に戻していく必要があります。

グイグイ手で押し込むのではなくて、
骨盤ベルトをしようして
じっくりと押し込んでもとに戻す必要があります。

出産後にすぐに動きすぎてしまうと、
尾てい骨等を痛めやすくなりがちですので
注意していただければと思います。