気温がグッとあがってくる季節になると、
クーラーや扇風機を使用する機会が増えますよね。
注意しなければならないのが、
クーラーや扇風機の風を首に当て続けると、
寝違えを起こしやすくなってしまうことです。
筋肉に対して冷たい風を当て続けると、
筋肉は一時的に硬直します。
筋肉には、もともと、
冷えるとギュッと縮こまる性質があります。
冷えすぎることで
体温が下がってしまうのを防ぐために、
筋肉が保温材の代わりにギュッと固まります。
短時間であれば問題ないのですが、
長時間、冷やし続けてしまったり、
毎日のように冷やし続けてしまうと、
筋肉に大きな負担を加えてしまいます。
常にパンパンになってしまって、
動かしにくい状態に変化していきます。
筋肉が固く硬直した状態で、
急に起き上がろうとすれば
寝違えが発生するリスクが高まります。
直接、風が当たれば当たるほど、
筋肉は固く硬直しやすくなります。
「温度の低さ」よりも、
風があたっているかどうかが
大きなポイントになってきます。
エアコンや扇風機を使用する場合には、
風を直接当てないよう、注意してくださいね。
夏場に発生する寝違え、
意外と多くありますので。
会社でのエアコン対策も重要
女性の患者さんからよくお聞きするのが、
「会社でエアコントラブル」です。
首にエアコンの風が当たるようになってしまったり、
男性社員の体感温度に合わせるために、
極端に低い温度に下げられたりするトラブルです。
温度調節できる社風であれば、
温度を上げてもらったり
場所替えなどを行ってもらうと良いと思います。
社風が厳しい場合には、
カーディガンを羽織るなどして
対策をとる必要がありますね。
患者さんの中には、
カーディガンとホッカイロを夏でも使用して、
寝違えを防いでいらっしゃる方もいるくらいです。
エアコントラブル、
本当に難しい問題だと思います。