寝違えの痛みが2週間以上、あるいは1ヶ月以上続くことはあります。
一般的な寝違えは数日から1週間程度で改善することが多いです。
症状が長引く場合は、単なる寝違えではない他の原因が潜んでいる可能性や、寝違えをこじらせてしまった可能性が考えられます。
寝違えが2週間以上、1ヶ月以上治ないことはある?
寝違えが長引く主な理由
寝違えの症状が慢性化する、または治りにくいと感じる背景には、いくつかの要因があります。
- 症状が重度だった:
- 初期の筋肉の損傷や炎症が広範囲にわたっていたり、重度であったりする場合、回復には時間がかかります。
- 無理に動かし続けたり、適切な処置をしなかったりすることで、炎症が長引き、治癒が遅れることがあります。
- 他の疾患の合併:
- 単なる寝違えだと思っていた痛みが、実は頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症、胸郭出口症候群などの神経が圧迫される疾患である可能性があります。これらの疾患では、首の痛みだけでなく、肩や腕、手にかけてのしびれやだるさ、脱力感を伴うことがあります。
- また、肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)が隠れている場合もあります。
- 不良な生活習慣:
- 合わない枕やマットレスの使用:寝ている間に首や肩に継続的に負担がかかり、筋肉が常に緊張した状態が続くため、症状が改善しにくくなります。
- 長時間のデスクワークやスマホ操作:猫背や前かがみの姿勢が続き、首や肩に慢性的な負担がかかります。これにより、筋肉の血行不良や過緊張が解消されず、寝違えが長引く原因となります。
- 運動不足や筋力低下: 首や肩を支える筋力が低下していると、ちょっとした負担でも痛みが出やすくなります。また、血行不良も改善しにくくなります。
- ストレスや疲労の蓄積:
- ストレスは筋肉を緊張させ、血行を悪化させるだけでなく、睡眠の質を低下させます。体が十分に回復できない状態が続くため、寝違えの痛みが長引きやすくなります。
- 不適切な自己処置:
- 痛い部分を強く揉みすぎたり、無理なストレッチを行ったりすると、かえって炎症を悪化させ、回復を妨げることがあります。
長引く場合は医療機関を受診する
もし寝違えの痛みが2週間以上、あるいは1ヶ月以上続く場合は、自己判断せずに整形外科を受診することをおすすめします。専門医の診察を受けることで、痛みの原因を正確に特定し、適切な治療を受けることができます。レントゲンやMRIなどの画像検査が必要になる場合もあります。
早期に適切な診断と治療を受けることで、症状の慢性化を防ぎ、より早い回復に繋がります。
病気の可能性が出てくるので、接骨院ではなくて整形外科を受診してください。