繰り返す寝違えと、水分不足は関係ある?

寝違え・首の怪我・痛み
繰り返す寝違えと水分不足は関係があると考えられています。
体の水分が不足すると、筋肉や関節の機能に悪影響を及ぼし、寝違えが起こりやすくなったり、治りにくくなったりする可能性があります。

繰り返す寝違えと水分不足は関係ある?

水分不足が寝違えに影響する理由

水分不足が寝違えに影響を与える主な理由は以下の通りです。

  • 筋肉の柔軟性低下と硬化:私たちの筋肉の約75%は水分でできています。水分が不足すると、筋肉細胞内の水分も減少し、筋肉の柔軟性が失われ、硬くなりやすくなります。 硬くなった筋肉は、寝ている間の不自然な姿勢や軽い負荷でも損傷しやすく、寝違えを引き起こしやすくなります。
  • 血行不良の悪化:水分不足は、血液の粘度を高め、血流を悪くします。 筋肉への酸素や栄養の供給が滞り、老廃物の排出も効率的に行われなくなります。これにより、筋肉の疲労が蓄積し、こわばりやすくなるため、寝違えのリスクが高まります。
  • 椎間板への影響:首の骨と骨の間にある椎間板は、ゼリー状の髄核とその周りの線維輪で構成されており、クッションの役割を果たしています。この髄核の約80%は水分でできています。水分不足が慢性化すると、椎間板の水分も減少し、弾力性が低下する可能性があります。これにより、椎間板が衝撃を吸収しにくくなり、首の関節や筋肉への負担が増加し、寝違えが起こりやすくなることがあります。
  • 疲労の蓄積と回復力の低下:体内の水分が不足すると、全体的な代謝機能が低下し、疲労が蓄積しやすくなります。また、睡眠中の体の回復プロセスも妨げられるため、筋肉の損傷からの回復が遅れ、寝違えが長引いたり、繰り返したりする原因となることがあります。

 

予防のための水分補給

これらの理由から、特に寝違えを繰り返す傾向がある場合は、日頃からの適切な水分補給が非常に重要です。

  • こまめな水分摂取: 一度に大量に飲むのではなく、喉が渇く前にこまめに少量の水を飲む習慣をつけましょう。
  • カフェインやアルコールに注意: 利尿作用のあるカフェインやアルコールは、摂取量によっては体内の水分を排出してしまうため、飲みすぎには注意が必要です。
  • 寝る前の水分補給: 就寝中に汗をかいて水分が失われるため、寝る前にコップ一杯の水を飲むことも有効です。ただし、寝る直前の大量摂取は避け、途中でトイレに起きる心配がない程度にしましょう。

適切な水分補給は、筋肉や関節の健康を保ち、体の機能を円滑にするために不可欠です。繰り返す寝違えに悩んでいる場合は、水分摂取量を見直してみることをおすすめします。