子供も寝違えになります。
大人に比べると頻度は低いかもしれませんが、子供の体にも様々な原因で首の痛みが現れることがあります。
「寝違え」という言葉は、主に寝ている間に首や肩に負担がかかり、起床時に首が回らなくなる症状を指しますが、子供の場合も同様の状況で首の痛みを発症することがあります。
子供も、寝違えになるの?
子供の寝違えの原因
子供の寝違えは、大人のような加齢による筋肉の衰えや椎間板の問題が主な原因となることは稀です。むしろ、以下のような子供特有の要因や生活習慣が関係していることが多いです。
- 不適切な寝姿勢:
- 枕の高さが合っていない、柔らかすぎる・硬すぎるなどの不適切な枕の使用。
- 寝相が悪く、首を無理な体勢で長時間ひねったまま寝てしまうこと。
- ソファや床で不自然な体勢で寝てしまう。これらによって、首や肩の筋肉に過度な負担がかかり、血行不良や炎症を引き起こすことがあります。
- 日中の活動による疲労:
- 活発に遊んだり、スポーツをしたりすることで、首や肩の筋肉が疲労している状態で眠りにつく。
- 普段から姿勢が悪く(例:猫背、ゲーム中の前かがみ姿勢など)、首や肩の筋肉に慢性的な負担がかかっている。筋肉の疲労や緊張が蓄積していると、寝ている間に少しの負荷でも首を痛めやすくなります。
- 急な体のひねりや衝撃:
- 遊んでいる最中に転倒し、首をひねってしまったが、その時は痛みが少なかったために気づかなかった。
- スポーツ中に衝突し、首に瞬間的な負担がかかった。これらの外傷が原因で、寝ている間に痛みが増すこともあります。
- 風邪や発熱:
- 風邪などで発熱している場合、筋肉がこわばりやすくなり、寝違えの症状が出やすくなることがあります。
子供の寝違えの症状
子供の寝違えも、大人と同様に以下のような症状が見られます。
- 首を動かせない・動かすと痛い: 起床時に、首を左右に回したり、上下に動かしたりすると痛みが走ります。特に特定の方向に動かすのが困難になることが多いです。
- 首から肩にかけての痛み: 首だけでなく、肩や背中にかけても張りや痛みを感じることがあります。
- 触ると痛い(圧痛): 首や肩の特定の筋肉を押すと痛みが強まります。
子供が寝違えになった場合の対処法
お子さんが寝違えになった場合は、以下の点に注意してください。
- 無理に動かさない: 痛む方向に無理に首を動かさないようにしましょう。
- 安静にする: 楽な姿勢で安静にさせ、患部に負担をかけないようにします。
- 冷やすか温めるか:
- 痛みが強く、熱を持っているようなら、タオルで包んだ氷などで軽く冷やすと炎症を抑える効果が期待できます。
- 熱感がなく、鈍い痛みやこわばりを感じる場合は、温かいタオルなどで温めると血行が良くなり、痛みが和らぐことがあります。どちらが良いか迷う場合は、ご自身が気持ち良いと感じる方を選んでみましょう。
- 医療機関を受診する: 痛みが強い場合、数日経っても改善しない場合、手足のしびれを伴う場合などは、必ず医療機関を受診してください。稀に、寝違えではなく他の病気(頚椎の病気など)が隠れている可能性もあります。
まとめ
子供も大人と同様に寝違えになることがあり、不適切な寝姿勢や日中の活動による疲労などが主な原因となります。お子さんが首の痛みを訴えた場合は、無理をさせずに、必要に応じて専門家にご相談ください。
当院でも、お子さんの寝違えのご相談に応じておりますので、お気軽にご来院ください。