ここでは、胸・肋骨周辺に起こりやすい外傷(怪我・痛み)の
代表例をいくつかまとめていきたいと思います。
脇腹・肋骨のねんざ
ゴルフスイングや野球のスイングを行ったり、
ものを急に持ち上げたりするときに
脇腹から肋骨のところを痛めることがあります。
グキッとひねってしまって、
ねんざしている状態になっています。
肋骨の間についている「肋間筋」の負傷、
カラダをひねるための「腹斜筋(ふくしゃきん)」
の負傷のいずれかが多いですね。
筋肉がグイッと引き伸ばされた状態なので、
筋肉に大きなダメージが入ってしまっています。
呼吸するのも苦しくなったり、
脇腹から胸全体に痛みが広がったりもします。
くしゃみで発生することもありますし、
咳をしすぎたことで肋骨に負担が入り、
痛めてしまうケースもあります。
肋骨は、日常生活で痛めやすいです。
ぶつかることによる肋骨部分の打撲・挫傷・骨折
コンタクトスポーツなどで肋骨にモノがぶつかると、
鋭い痛みを発生する状態になります。
加わった力が軽ければ、打撲や挫傷の状態に、
力が強ければ、肋骨が折れてしまうこともあります。
僕の接骨院には、スポーツを行っている方、
プロスポーツ選手の方が多く来てくれているので、
肋骨をぶつけて来院されるケースもよくあります。
このとき、肋骨を触りながら
深呼吸をしてもらうのですが、
骨折をしていると骨がゴリゴリ音が鳴ります。
音が鳴っている場合には、
簡単な応急処置だけ行い、
すぐに整形外科を受診していただきます。
一般的な肋骨骨折だと特に問題がないと言われていますが、
もし、骨が肺のほうに向けて折れてしまっている場合、
肺を傷つけてしまう危険性があります。
むやみやたらに動かしてしまうと、
折れた骨が肺に刺さる危険性もありますので、
動かしたり触ったりしないでくださいね。
ぎっくり背中の関連痛
背中をグキッとひねってしまったときに、
同時に肋骨や胸の部分を痛めるケースがあります。
肋骨や胸をぶつけた覚えがないのに、
いきなり痛みが出ている場合には
背中の関節や筋肉に原因が隠れていることも多くあります。
軽く背中を触ってみると、
かなり鋭い痛みが出るケースもあり、
背中の影響で肋骨に痛みが出ている状態です。
一見すると原因不明のような怪我ですが、
よくよく患者さんの話を聞いていくと
背中をひねったことが確認できるケースが多いです。