ぎっくり背中(急激な背中の痛み)

各部位ごとに起こりやすい怪我について

「ぎっくり腰」という言葉は聞いたことがあると思いますが、
世の中には「ぎっくり背中」というものがあります。

患者さんに説明する際、
(本当にそんな名前の怪我、あるのかな??)
と不思議がられますが、実際に多くの方に発生している外傷の一つです。

 

正確には、背中の筋肉や背骨の関節組織を
引き伸ばしてしまうことで発生する
「ねんざ」の一種です。

前傾姿勢からものを持ち上げたり、
体をひねるように動かしたり、
椅子から急に立ち上がろうとしたときに
背中をひねってしまうことで発生します。

 

呼吸しにくくなるケースが多い

ぎっくり背中でダメージを受ける部分は、
呼吸に関連している部分が多くあります。

呼吸は、筋肉が肋骨を動かして、
肋骨の開閉によって肺が動き出します。

呼吸のスタートである背中の筋肉にダメージが入ると、
スムーズに呼吸をしにくくなってしまうため、
患者さんに「息苦しい」と訴えられるケースが多いです。

ぎっくり背中のようにひねった外傷だけでなく、
背中にボールがぶつかったなど
打撲のような外傷でも同じような症状が発生しやすいです。

 

くしゃみや咳で発生することもある

くしゃみや咳で、
ぎっくり背中が発生することもあります。

くしゃみや咳というのは、
僕たちが思っている以上に
体に大きな力が加わるものです。

強い力が一時的に加わることで、
背中の筋肉や関節組織がひねられて
ぎっくり背中が発生してしまいます。

花粉症の季節になると、
くしゃみでぎっくり腰やぎっくり背中になり、
来院される患者さんが急増されます。

 

くしゃみは、場合によっては、
肋骨や背骨の骨折を引き起こすくらい
強いパワーを持った動きになります。

特に変な姿勢でくしゃみをすると、
体にダメージが加わるリスクが高まりますので、
この点は注意していただければと思います。

 

ストレッチ&動かすのは厳禁です!!

ぎっくり腰だと、立てなくなってしまうことがありますが、
ぎっくり背中の場合だと、立てなくなるケースは少なく、
動きも制限されていないことがあります。

動かせるからといっても、
初期の段階ではストレッチを行ったり
体操を行うのは厳禁ですので注意してください。

 

背中の筋肉や関節組織が伸ばされているわけですから、
そこを強引に動かしてしまうと、
さらにダメージが加わるようになってしまいます。

傷口を広げてしまうというか、
痛みを強くさせてしまいます。

ぎっくり背中が発生した場合には、
アイシングをしっかりと行って、安静にして、
その日はシャワーだけにしておいてくださいね。

背中に炎症が発生している状態ですから、
炎症を取り除くことが重要なポイントになります。