剣道による怪我・痛み

剣道は、怪我が多いスポーツですね。

僕の接骨院にも、
なかなか多くの剣道家の方が
怪我をされる度に来院されます。

他のスポーツにはない、
特殊な原因もあったりしますので、
ここで情報をまとめていきます。

剣道では、以下のような外傷が発生しやすいです。

 

足首・かかと・アキレス腱のねんざ

剣道の中で、多くの患者さんが負傷されているのが、
足首やかかと、アキレス腱部分を引き伸ばしてしまうことです。

裸足で地面を叩きつけるように移動しますので、
相当なダメージが足首周辺に加わってしまいます。

力を加える踏みどころが悪くて、
グキッと関節を伸ばしたり、
アキレス腱をぐいっと伸ばしてしまい、
状態が悪化してしまうケースがとても多いです。

剣道家の患者さんの多くが、
足首周辺の怪我で来院されます。

 

大人はもちろんのこと、
小学生・中学生などのお子さんにも発生しやすい怪我です。

成長痛などと異なり、
思い切り怪我をしている状態なので、
しっかりとした対処が必要になってきます。

剣道のあとにアイシングを行うのはもちろん、
ふくらはぎのセルフケアが必要になってきます。

また、ひねった場所によっては、
足首をサポーターやテーピングで
しっかりと固定することも必要になります。

 

足裏が固くなっている場合は、要注意

特に症状がなかったとしても、
足裏を触ったときに固く感じる場合は、
足首を痛めやすい状態ですのでご注意ください。

足の裏側には、
足裏を支える筋肉だけでなく、
すねの細かい筋肉もくっついています。

足の裏側が固まってしまうと、
足首より上のスネに負担が入っていまい、
スムーズな動きが制限されてしまいます。

 

本人はスムーズに動かせているつもりでも、
実際には、体がついてこないというか、
うまく動かせないような状態になってしまいます。

この状態で激しい動きを行っていると、
足首を強くひねってしまったり、
アキレス腱を伸ばしてしまうようになります。

 

足の裏側が固く感じるようであれば、
お風呂の中などで軽くマッサージしておくと良いですよ。

簡単なことですが、
剣道を行っている方にとっては、
とても重要な予防のポイントになりますので。

 

鍔迫り合いによるムチ打ち状態(首のねんざ)

剣道の中で、つばぜり合いを行っているときに、
相手と衝突して首を負傷するケースも多いですね。

小さなお子さんにはあまり見かけませんが、
高校生以上になって激しく剣道を行うようになると、
首を負傷するくらい激しく当たることが多いようです。

面を真正面から突き上げられることで、
首をグキッとひねってしまう状態です。

 

また、さらに強く押されて、
後方に転倒してしまった場合には、
首だけでなく背中や腰を痛めるケースもあります。

打撲してしまったり、
背中を強く打ち付けすぎてしまい
「ぎっくり背中」のようになるケースもあります。

こちらも、足首の怪我と同じくらい
発生割合としては高いものだと思います。