筋トレによる怪我・痛み

僕は格闘技を行ってきたので、
ウェイトトレーニングも好きなほうです。

ウェイトトレーニングでは、
以下のような外傷が発生しやすいです。

 

体各所の肉離れ

肉離れというのは、筋肉に細かな傷がついてしまい、
動かすのも困難になるくらいの強い痛みを起こす怪我です。

「肉離れ」という名称だと軽いケガに感じますが
「筋断裂」「筋繊維部分損傷」という名称にするだけで、
一気に本格的なケガのように感じますね。

 

ウェイトトレーニングでの肉離れは、
ウェイトを戻していくときに発生しやすいです。

ストレッチされた状態で力を加えると、
筋肉に強いダメージが加わってしまい
肉離れ状態になります。

アームカールを例にすると、
カールするときではなくて
腕を伸ばしていくときに発生しやすいです。

アームカールの場合は、
上腕二頭筋を痛めてしまったり、
肩関節の部分を痛めるケースが多いです。

 

詳しい方に向けて言うと、
ネガティブトレーニングを行ったときほど
肉離れは発生しやすいので注意してください。

ネガティブトレーニングで、
トライセットやジャイアントセットなど
激しいことを行うとリスクが高まります。

激しいトレーニングを行うときほど、
集中して、精神力を高くもって、
怪我に注意して行ってください。

 

各所のねんざ

関節可動域が少ない状態で
激しくトレーニングを行っていると、
関節をねんざしやすくなってしまいます。

筋肥大はわかりやすいのですが、
関節の状態は見た目ではわかりづらいですよね。

関節に負担が入っている状態で、
急にグイッとウェイトを持ち上げると、
思い切り関節を痛めることにつながります。

 

関節そのものの組織をひねることもあれば、
関節を通過している筋・腱・軟部組織を
グイッとひねってしまうこともあります。

少し変だなと思った場合には、
トレーニングを休むことも
長くトレーニングを続ける秘訣の一つですね。

 

背部系トレーニングによるぎっくり腰、ぎっくり背中

デッドリフトやクリーンを行った際や、
高重量のローイングやラットプレスダウンを
終えようと戻していくときに、ぐきっとひねるケースが多いです。

やはり、デッドリフトで
背中や腰を痛める方は多いですね。

しっかりとウェイトベルトを付けることは
最低限必要なことだと思いますし、
デッドリフトで負担が加わる場所は
しっかりとセルフケアしておく必要があります。

 

デッドリフトでは、腰の筋肉だけでなく、
下半身全体に負担が加わります。

だから、下半身の筋肉を
しっかりとケアしておくことも必要で、
下半身の筋肉が固まっていればいるほど、
腰に大きな影響をおよぼしがちです。

また、トレーニング前に過剰にストレッチを行うと、
筋肉の能力が一時的にダウンしてしまうので、
こちらも怪我の要因になりがちですね。

過剰にストレッチを行うのではなく、
体を温める意味で、他の準備体操も交えて
ストレッチを行うようにしてくださいね。

 

専門家がいなければ、反動は使わないで!!

しっかりとしたトレーニング知識のある
専門家・パートナーがいないような状態では、
反動を使ったトレーニングは危険です。

特に、中高生の患者さんが、
「重さだけ」に注目してしまって、
フォームを崩して反動を使ってトレーニングしたときに、
体の各所を痛めて来院されるケースが目立ちます。

ウェイトトレーニングは、種類がいくつかありますが、
もし筋肥大やスポーツのためのトレーニングであれば、
「重さだけ」には注目しないほうが良いですよ。

 

どれだけ正確なフォームで行えているか、
どれだけ筋肉に効かせることができているか、
どれだけ筋肉に意識を送ることができているか。

こちらのほうが、重量よりも
もっともっと大切なことだと思います。

筋トレを始めたばかりの中高生の方は、
特にこの点は注意していだきたいですね。

おもりを重たくさせたい気持ちもわかりますが、
カラダに合わないことをやっていると、
一発でケガをしてしまう世界ですので要注意です。

 

サプリメントの摂取方法に注意が必要

ウェイトトレーニングの中級レベルになってくると、
プロテイン以外のサプリメントを飲むようになりますね。

このとき、サプリメントの摂取方法を間違えると、
怪我に繋がりやすくなりますので
十分に注意していただければと思います。

 

有名なところでは、クレアチンです。

瞬発力に直接的に関わるサプリメントですが、
水分をしっかりと摂取した状態で取り入れないと、
筋肉を思い切りつりやすくなってしまいます。

筋肉がつってしまうような状態で
ウェイトトレーニングを継続していれば、
間違いなく肉離れ等の要因になってしまいます。

ダンベル、バーベルの落下など、
大きな怪我にもつながりやすくなります。

他にも色々なサプリメントがありますが、
摂取方法にはくれぐれもご注意いただいて、
怪我のないトレーニングライフを送ってくださいね。