サッカーによる怪我・痛み

静岡県はサッカー王国と言われるくらい
サッカーが盛んな地域だと思います。

僕の接骨院にも、
子どもから大人まで多くの方が
サッカーで怪我をして来院されています。

サッカーでは、
以下のような外傷が発生しやすいです。

 

膝・足首のねんざ

接触プレーでひねってしまったり、
ダッシュで転倒してしまったりして、
膝や足首をひねってしまう患者さんが多いです。

プロサッカーの映像などを見ていたりしても、
やはり、選手同士でぶつかった瞬間などに、
膝や足首をひねってしまうケースが多いですね。

 

何度も繰り返しねんざしてしまう場合、
スネの筋肉にも影響が出ている可能性があります。

スネの筋肉は、膝関節からスタートして、
足首周辺にくっついているのですが、
足首をねんざするときに一緒に伸ばされがちな筋肉です。

スネは、自覚症状が出にくい部分なので、
患者さんご自身は「足首だけ」を伸ばしたように感じますが、
実際にはスネの筋肉を引き伸ばしているケースも多くあります。

軽く触っただけでも激痛を感じるくらい、
強いダメージがスネに加わっていることもあります。

 

腰、股関節のねんざ

ダッシュ&ストップを繰り返したり、
サイドステップや急激な動きを繰り返すことで、
腰や股関節をひねってしまうケースが多く見られます。

特に多いなと感じているのが、
股関節を痛めてしまうことです。

 

軸足側をひねってしまう方もいますし、
蹴り足側をグキッとひねっている方も多いです。

どちらの股関節に対しても、
大きなダメージが入りやすいスポーツですし、
怪我をしやすい部分の一つだと思います。

 

また、大腿四頭筋・縫工筋と呼ばれる
「太ももの前側にくっついている筋肉」は、
すべて股関節からスタートしています。

このような「太ももの前側の筋肉」に
強烈なダメージが加わることで、
股関節が引っ張られてしまい、
股関節の怪我が生じることもあったりします。

あまりにもひどいと、
手術が必要になるくらい
股関節に炎症が出るケースもありますし、
骨折してしまうケースもあったりします。

 

下半身の筋肉の肉離れ

サッカーを行っている方は、
下半身の筋肉がかなりしっかりしていますよね。

実は、筋肉量が多ければ多いほど、
筋肉が発揮するパワーが強いほど、
肉離れしやすいとされています。

耐久力が高い筋肉であれば問題ありませんが、
練習中や試合中などの疲れがたまったときなどに、
ブチッと筋肉を肉離れしてしまうケースが多いです。

 

肉離れは、筋肉の微小損傷、
筋肉の断裂などが含まれています。

筋肉に傷がついている状態で、
歩行困難・走るのも困難になるので、
しっかりとアイシングを行ったうえで
対処していく必要があります。

 

あと、患者さんの中で勘違いされている方がいますが、
肉離れは、音が鳴らないケースも多くあります。

「ブチッと音がしなかったから、肉離れじゃない」と
思い込んでいる患者さんもたまに見受けられますが、
音の有無とは関係ありませんのでご注意ください。

 

太もものセルフケアをしっかりと行う!!

サッカーは、なんといっても
太ももに負担の加わりやすいスポーツです。

腰を痛めてしまうの、
膝を痛めてしまうのも、
股関節を痛めてしまうのも、
すべて太ももと関係があったりします。

怪我の予防の意味でも、
セルフケアとして
太もものマッサージを行うと良いですね。

 

このとき、
ぜひ覚えておいていただきたいのが
太もも全体をマッサージすることです。

 

太ももには大きく分けると
「前側」「外側」「内側」「後ろ側」の
四種類の筋肉があります。

「セルフケアとしてマッサージしている」という
患者さんのやり方を見させていただくと、
ほとんどの方が「前側」だけをマッサージしています。

ストレッチも、「前側」「後ろ側」だけで、
ほとんどの場合、「内側」「外側」がケアされていない状態です。

 

だからこそ、意識していただきたいのが、
「内側」「外側」の筋肉に対しても、
マッサージを行ってほしいということです。

マッサージローションなどを利用して、
前側や後ろ側だけではなくて
外側・内側もしっかりともみほぐすことが重要です。

 

特に、サッカーの場合、
前後左右に動きますから
間違いなく外側・内側の筋肉に負担が入っています。

インサイドキックを行う場合も、
前側の筋肉ではなく
内側の筋肉がメインで使われています。

サイドステップの場合も、
内側・外側の両方の筋肉が使われます。

太もも全体のセルフケアが行えていると、
サッカーで発生する怪我のリスクは
ぐっと低くなってきます。