柔道、ブラジリアン柔術による怪我・痛み

僕も格闘技が好きなほうなので、
自分でもいろいろと格闘技を行っていました。

格闘技って、本当に怪我が多いですよね。

ここでは、柔道やブラジリアン柔術で発生しやすい
外傷の特徴をまとめていきたいと思います。

 

道着の引き剥がしによる突き指

柔道もブラジリアン柔術でも、
突き指するケースは多いですね。

相手選手にぶつかって突き指することもあれば、
道着に引っかかって突き指するケースもありますね。

以前、どこかの大会に帯同したとき、
突き指どころか脱臼してしまった選手がいて、
簡単に応急処置を行い整形外科へ搬送した思い出があります。

 

若い選手は気づかないかもしれませんが、
突き指を放置しておくと、
将来、指の曲げ伸ばしが困難になることがあります。

突き指を何度も繰り返して、
それをそのまま放置しておくことで、
指の曲がりが悪くなったり、伸ばせなくなることもあります。

若い選手ほど、突き指をしてしまった場合には、
しっかりと病院や接骨院等で対処してもらってくださいね。

 

ぎっくり腰

コンタクトスポーツを行っている患者さんは、
ぎっくり腰になってしまう方が多いですね。

腰を痛めてしまうだけでなく、
背中や肩の関節を痛めるケースも多いですね。

どれだけテコの原理を使ったとしても、
どれだけ体重操作を使ったとしても、
少なからず重たい相手を持ち上げるのは間違いありません。

グキッとひねって動きが制限された状態で
来院される患者さんも多くいらっしゃいます。

 

寝技への引き込みによる首のねんざ(むち打ち状態)

ブラジリアン柔術では、
寝技への引き込みはOKですよね。

柔道でも、うまく実践すれば、
寝技に自然な形で持ち込むこともできます。

 

患者さんによく見られるのが、
相手選手に寝技に引き込まれた瞬間に、
首や背中の筋肉を引き伸ばされてしまうケースです。

試合ではあまり発生しにくいと思いますが、
練習時に、重量差のある状態で練習したときに、
相手選手の体重を支えきれずに首を痛めることが多いですね。

首の痛みが発生するだけでなく、
放散痛と呼ばれる腕への痛みも出やすいので、
引き込みで痛めた場合には十分に注意してください。

 

オモプラッタによる肩の関節のねんざ

ブラジリアン柔術を始めた方に多く見られるのが、
オモプラッタによる肩の関節のねんざですね。

オモプラッタは、柔道にはなく、
ブラジリアン柔術特有の技ですが
肩の関節を極められてしまいます。

慣れている方であれば痛めるケースは少ないですが、
あまりオモプラッタをかけられたことのない方だと、
肩関節を痛めて来院されるケースがあります。

 

肩の関節には、関節を包んでいる関節包という組織と、
関節を囲んでいる細かい筋肉が数多くあります。

オモプラッタではその両方にダメージが入りやすいですし、
肩の関節以外、例えば鎖骨や胸の筋肉であったり、
上腕の筋肉を痛める原因にもなっています。

難しいことかもしれませんが、
ブラジリアン柔術を始めたばかりの方などは、
相手の方に「オモプラッタはやらないでください」と
伝えておくのも怪我の予防になるかと思います。