バレーボールでは、いろいろな外傷が発生しやすいですね。
僕のところには、以下のような患者さんが
バレーボールで痛めて来院されることが多いです。
スライディング、前傾姿勢によるぎっくり腰
バレーボールは前傾姿勢が多いスポーツですが、
前傾姿勢から突発的に動くことによって
ぎっくり腰になってしまう患者さんが多いです。
また、スライディングを行ったときに、
腰に強烈な負担が加わり
腰のねんざ状態になってしまう方も多いですね。
特徴的に感じるのが、
太ももの裏側の筋肉のダメージです。
前傾姿勢を行うとき、
太ももの裏側(ハムストリング)にも
ダメージが同時に入ってしまうのですが、
太ももが腰に影響を及ぼしていることも多いです。
ぎっくり腰の前兆として「太ももの張り」が出てきて、
そのままスポーツを行っていたら
ぎっくり腰になってしまったという患者さんが多くいます。
前傾姿勢でも負担が加わりますし、
ジャンプの着地等でも太ももに負担が加わるので、
太ももに違和感を感じた場合は要注意です。
太ももの張りを放置しておくことで、
ぎっくり腰につながる可能性は高いですよ。
足首、膝や股関節のねんざ
バレーボールは、ジャンプの多い競技ですが、
ジャンプする瞬間にも、
ジャンプの着地の瞬間にも、
股関節や膝に大きな負担が加わります。
着地した瞬間にグキッとひねってしまい、
歩行困難になるくらいの外傷になる方も多いです。
膝、足首、股関節の順番に
痛めて来院される患者さんが多いと思います。
足首であれば「スネ」にも負担が入りますし、
股関節や膝関節であれば「太もも全般」にも
負担が入っているケースが多いです。
自覚症状はほとんどなくても、
軽くスネや太ももの筋肉に触れただけで
強い痛みを感じてしまう患者さんもいるくらいです。
痛めてしまった部分だけではなく、
太ももやスネなど「関係なさそうな部分」も
しっかりとアイシング等を行ってくださいね。
ブロック・スパイクによる肩のねんざ
ブロックやスパイクを行うときに、
打ちどころが悪くて
肩をねんざしてしまう患者さんも多いです。
肩をうまく挙げづらくなってしまったり、
そもそも動かすだけでも激痛になってしまう方もいます。
肩の関節は、細かい筋肉も多くついていますし、
関節組織も複雑に組み合わさった場所です。
こちらも自覚症状のある部分だけでなく、
肩関節全体をアイスパック・氷枕等で冷やすようにして、
患部の炎症を抑えるような対処が必要になります。