ボクシングによる怪我・痛み

ボクシングやキックボクシングをやっている方が、
来院されるケースが多くあります。

ボクシングでは、以下のような怪我が起こりやすいですね。

 

拳の痛み(手首や指のねんざ)

ボクシングの中で最も多いのが、
拳をひねってしまうことですね。

拳を強く握りしめていたとしても、
打ち所が悪いとねんざしてしまったり、
最悪の場合、骨折するケースもあります。

小指・薬指側を骨折するケースが多く、
ボクサー骨折と呼ばれています。

 

患者さんの中でも、手首や指を痛めて
来院されるケースが多いですね。

インファイターの方だけでなく、
アベレージタイプ、アウトボクサーの方など、
どのようなタイプの方でも怪我をしやすい部分です。

足の回転軸から体幹への力を流すのがうまい方ほど、
打ちどころが悪いと拳を痛めやすいですね。

 

肩や肘のねんざ

サンドバックにパンチをハードに打ち込む瞬間、
当たりどころが悪いと
肩や肘を思い切りひねってしまいます。

ハードパンチャーの方ほど、
関節に衝撃が強く加わりますから、
思い切り怪我してしまうケースがありますね。

インファイターの患者さんに、
多く見られる外傷の一つです。

 

また、ミット打ちなどで相手にすかされた場合、
空パンチのような状態になってしまい、
同じく肘や肩の関節をひねって来院されるケースが多くあります。

 

足首のねんざ、ふくらはぎの挫傷(肉離れ)

瞬間的にバックステップを行ったり、
強烈なステップインを行ったときに
足首をねんざしたりふくらはぎを肉離れするケースがあります。

スピードの速い選手によく見られる外傷で、
インファイター、アウトボクサーともに発生しやすいですね。

アウトボクサーの方のほうが、
バックステップやサイドステップも多くなるため、
より発生確率は高くなるとも言われています。

 

スリップダウンしたときに、
顔からボディには何の影響も出なかったのに、
足首だけを痛めてしまった患者さんも過去に来院されました。

足をよく動かすタイプの方は、
注意が必要な外傷の一つだと思います。

 

ボクシングは打ち合う競技ですから、
そもそも打撲が多く発生しますが、
それ以外にも多くの外傷が発生しやすいです。