ボルダリングによる怪我・痛み

浜松市内、浜松市周辺には、
ボルダリングのジムが数多くありますね。

他の都市のことをよく知りませんが、
かなり多くのジムがあるなと思っていますし、
実際に、怪我をされて来院される患者さんも多いです。

ボルダリングでは、以下のような
外傷が発生しやすいです。

 

指・手首のねんざ

圧倒的に多いのが、
指や手首をひねってしまうことですね。

手足だけで自分の体を支えるスポーツですから、
指や手首には大きな負担が加わってしまいます。

負担が加わり続けたところに、
瞬間的な外力が加わることによって、
突き指したような強い状態になってしまいます。

また、指が滑ったような状態になったときも、
同じく指や手首を負傷してしまうケースが多いですね。

 

ぎっくり腰、ぎっくり背中(背中の強烈な痛み)

ボルダリングでは、
背中の大きな筋肉である
広背筋や脊柱起立筋群をよく使います。

ぐいっとカラダを岩に引き寄せるとき、
背中の筋肉が大きく動きます。

このときに、あまりにも強くグイッと引っ張ったり、
調子が悪いときにグイッと引っ張ったりすると、
ぎっくり腰やぎっくり背中になりがちです。

 

軽めのぎっくり腰やぎっくり背中は、
その場ではあまり状態に変化が見られず、
数時間経過した頃から、状態が変化し始めます。

だんだんと痛みが強くなってきたり、
動きが制限されるようになったりします。

少しでも異常を感じた場合には、
できるだけボルダリングを休止して、
背中や腰をアイシングするようにしてください。

 

岩からの落下によるねんざ、打撲

僕の接骨院に来院される患者さんの中に、
インドアのボルダリングではなく、
野外の岩を登っている方がちらほらいらっしゃいます。

こうした方の多くが、
岩から転落してしまって、
クッションに全身を強く打ち付けて来院されます。

 

どれだけクッションを敷いてあったとしても、
高いところからドスンと落ちてしまえば、
むち打ちのようにねんざしてしまったり、
全身を打撲するような状態になってしまいます。

落ちた直後は、特に異常が見られなかったのに、
2~3日したら、首や背中に異常が見られるようになった、
という患者さんも多く来院されています。

交通事故にとても良く似た状態です。

 

以前に、実際に落下された方に
録画していた映像を見せて頂きましたが、
とてつもなく全身にダメージが入っていましたね。

もし落下してしまった場合、
動けるような状況であったとしても、
全身のアイシングをしっかりと行ってくださいね。

見た目ではわかりにくいですが、
強い衝撃がカラダ中に広がっていて、
炎症が発生している可能性が高いです。